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あるいはまた、私の卒業論文『存在と失われた時間』(1998年作)も本作の全体の流れを明らかにする上で、ある程度はお役に立つかもしれません。
『存在と失われた時間』という題は、プルーストの「失われた時」と、ドイツの哲学者マルチン・ハイデガーの主著「存在と時間」をひっ掛けています。
「死」と「時間」による現存在<人間>の分析を試みたハイデガーの哲学はかなりの強度をもち、かつ大変魅力的な哲学であり、「失われた時を求めて」を哲学的に分析する場合の尺度としてかなり有用であると私は考えます。
また、「哲学」「文学」と方法は違っていても、この二者の導き出す現存在<人間>の分析は実にピントが合っており、両者それぞれをもってそれぞれを明らかにすることができれば-という動機をももって、私はこの論文を著しました。
敷居の高い大プルーストへの、多くの人々にとって幅広い入口になることを願い、「プルースト」も「ハイデガー」も知らない人が読んでも大丈夫であることを念頭に、なるべく「入門書」的な読物になるよう心掛けて本論は書かれています。
また、「失われた時を求めて概図=(ガイド)」という側面も持たせ、本作全体の詳細な要約にもなっています。
以下、この論文を順次、全文掲載していく予定でいます。
(全文掲載完了。序文は「文学論と文学論論」に掲載)
分量がそれなりに多いので、徐々にアップしてゆくことになると思いますが、アップ済みのものは一篇から七篇までそれぞれのタイトル(下部は河上雅哉の論文におけるサブ・タイトル)をクリックしていただくと、別
ウインドウでシンプルなテキスト風のページが開かれます。
プリントアウトすると、より読みやすいかもしれません。それをお友達にプレゼントしたり、引用するのも歓迎ですが、そういった場合は一応ここをお読み下さい。
以下の文章は『失われた時を求めて』を、大雑把な「超」あらすじとしてではなく(普通の文学ガイドなどの「あらすじ」の分量では、この作品は深長すぎ、また、ストーリーよりもテーマ・構造こそが重要な作品であるので、どうしても誤解を招くような部分的・断片的なものにしかなり得ません)、全体の流れ・要点をそれなりに正確に把握するための重要な骨組みを網羅した「要約・概図」として、日本語で書かれた最も(長いけど)短い入門的な読みものではないかと思います。
では
Bon voyage, dans "L'etre et Du temps perdu" !!
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