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機械式の時計は手巻き、自動巻きともにゼンマイのトルクが動力源となっています。ゼンマイは大抵、二日間前後の動力を保てるつくりになっていますが、ゼンマイがほどければほどけるほど(トルクが弱くなるほど)腕の動きによって生じる「姿勢差」による影響を受けやすくなり、巻ききったトルクの強い状態に比べて、理論的に動力の安定性が弱まってしまいます。
●愛用タイプのオーナーの場合
ですので、毎日アンティーク時計を伴侶とされるオーナーは、トルクが弱まり始める前に、一日一回、定期的にゼンマイを巻き上げ、時計に元気よく時を刻ませてあげられることをお勧めします。
トルクの問題だけではなく、古き良き時代のように、毎朝時計のゼンマイを巻く事を儀式のように習慣づけることによって時計への愛情もより深まることと思います。また、ゼンマイを巻く都度に時間を設定されることもお勧めします。(一般的にアンティーク時計の日差は一日に±3分以内程度が許容範囲とされています。時間の設定の間隔が短ければ短いほど誤差は小さく出来ますので、少なくとも一日一度は微調整をしてあげて下さい)
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愛蔵タイプのオーナーの場合
毎日ではなく特別な時にアンティーク時計を伴侶とされるオーナー、あるいは、コレクションとして時計を愛されるオーナーの場合も、機械式時計は動かさないで温存するより、歯車を回転させてオーバーホール時のオイルをムーブメント内に飛散させることによってより良いコンディションを保つことが出来るものですので、少なくとも月に一回程度はゼンマイを巻き、時計に時を刻ませてあげることをお勧めします。
●自動巻きのゼンマイ
「自動巻き」はローターの回転や振りによってゼンマイを巻き上げる機構ですが、トルクが弱い状態よりも強い状態の方が動力として理想的ですので、手巻きムーブメントの場合と同じく、定期的にゼンマイを巻き上げてください。自動巻きの場合ゼンマイの「巻き止まり」がありませんが、おおよそ20巻き程度が最大トルクの目安です。本来の自動巻きの利点は、ゼンマイを自動で巻き上げてくれることではなく、トルクの弱まりを最小限に抑えてくれるということだとお考えください。
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